野営場「オリンポスの山」が大変です!

オリンポスの山のナラ枯れ被害で多数のコナラの木が枯死しています、枯枝が頭上に落下する危険があり切り倒しました、太い幹は業者が搬出してナラ枯れの元凶のカシノナガキクイムシ(カシナガ)という小さな甲虫(幅1mmx長さ4~5mm)もろとも焼却処理します、乾燥にも弱いと言われています。
①ナラ枯れ被害状況と伐採処理中

  

枯枝が掛かり木状態 枯枝の無残な姿   落葉前に枯れ、葉が落ちない

      

チェーンソーで上部の枝切中、ロープを掛けてチルホール(手動ウィンチ)で引き倒します。

里やま応援団が新規の森で保全整備の開始前に安全に作業できるように、また、オープンフォレスト開催前に伐倒して、安全に森を公開できる様に対象の24本伐倒を2日間で行い、玉切り・搬出・運搬を工事期間3/20~27の3日間で業者㈱ウキガヤが処理を行いました。

  

②ナラ枯れとは

カシノナガキクイムシ(カシナガ)という小さな甲虫(幅1mmx長さ4~5mm)により、ナラ菌と呼ばれるカビの一種が樹木内に入り繁殖すると、道管の機能が失われ、通水障害が起きて夏場でも葉が真っ赤に急速に枯れて倒木となります。

そのナラ菌を樹木から樹木へ運ぶのがカシナガです。

カシナガは初夏(6月下旬~)に前年のナラ枯れ被害木から大量に飛散し、健全な樹木の幹へ穿孔します。

 

森林総合研究所 ナラ枯れに立ち向かうより

     

赤茶色に枯れた木々      日本森林技術協会 ナラ枯被害対策マニュアルより

 

紅葉時期ではない夏場に、ナラ菌が原因で通水障害が起こり、ナラは水を吸い上げられず8月頃から真っ赤に急速に木全体の葉が枯れる、地上から高さ2m程度までの幹に大量の穿入孔(虫が幹に入った穴)があり、そこからでた大量の木屑(フラス)。

木屑や排泄物が幹や根元に積もって、樹液がでています。

  髙橋 修の「山に生きる花・植物たち」より

メスはナラ菌を保持して、樹木内に穿入するとナラ菌を植え付けて繁殖させ、それを食糧として、樹木内でカシナガも繁殖し、翌年初夏に、ナラ菌を保持した状態で大量 に飛散し、健全木へ穿孔するというメカニズムを毎年繰り返し、ナラ枯れは広がります。 このようにナラ枯れは、カシナガとナラ菌の共生関係により引き起こされる伝染病です。

枯死したナラの木 1 本には、平均 1000 頭程度のカシナガの成虫が生息していると言われ、翌年にはその数十倍のカシナガが再び成虫となり飛び立つ。

カシノナガキクイムシ(カシナガ)のサイクル

    

日本森林技術協会 ナラ枯被害対策マニュアルより

③これからはどんぐりを育てて、森を守りましょう!

どんぐりの種から芽を出した苗を育てて森の再生に力を入れましょう!

ナラ枯れ被害木の伐採により、森でのスカウト活動が安全にできるようになり、森の保全・整備も安全に作業できるように成りました、また、オープンフォレストも安全に森を公開できるように成りました。

 

 

 

 

 

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